オチない物語「占い好きな友人」

「で、諦めんの?」そうツッコむと、占い好きのこの友人は目をキョロキョロさせながら答えた。

「だってぇ〜…相性悪いって言うから」

はーーーーー…

全くバカらしい。

胡散臭い占い師に好きな人との相性を占ってもらったら悪かったのだそうだ。

「ふーん。ま、いんじゃない。他人に適当なこと言われて揺らぐようだったら、たいして好きじゃないんでしょ」

 

そうなのだ。相性がなんだというのだ。

好きなら好きでいればいい。

アプローチでもなんでもすりゃいいじゃないか。

なんで赤の他人にとやかく言われなくちゃならないのだ。

そしてなぜそれを鵜呑みにするのかこの友人は。

私は諦めない。

たとえ天地がひっくり返っても好きなもんは好きなんだから。

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