こんにちは、新宿のタロットを使わないタロット占い師の輝夜(かぐや@kagu_night)です。
※ この記事は映画『検察側の罪人』のネタバレを含みます。見たくない人は他の記事を見てね ※
木村拓哉、二宮和也主演の映画『検察側の罪人』見てきましたー!!
SMAP好きの私なので、何があっても絶対見にいく映画なんですけど(笑)
驚いたことに、この映画にタロットカードがシンボルとして出てくるんですよーーー!!!!!
んもう、それ見た瞬間テンショングワッッッとさらにヒートアップ!!
「な、なんじゃ、こりゃあぁ・・・・・」
しかも使っているタロットがマルセイユ版というところも原田監督の美意識が詰まっててス・テ・キ。
『検察側の罪人』はタロットカードの意味を知っていると、映画の内容や演出をより深読みできるので面白いと思います!
さらに映画の素晴らしさもさることながら、『検察側の罪人』でシンボルとして登場したタロットカードについて意味と覚え方を書いてみようと思います。
ほら、好きなものってなんでも覚えられるじゃないですか。
SMAP好き、木村拓哉好き、嵐好き、二宮和也好き、原田監督映画が好き、原作が好き・・・・・・どういう入り口でも、好きなものと絡めたらタロットもすんなり覚えられますし、リーディングの幅も広がります。
魔術師 大アルカナ1番
これはタロットカード大アルカナ(だいあるかな)の1番として登場するタロットです。
大アルカナは全部で22枚。それぞれに0〜21の番号がふられています。
魔術師、The Magician。
名前から見れば、なんでもできそうな人を表しますよね。
私が好きなのはこの魔術師の「創造」という部分なのですが。
魔術を使って、まるで万能の神かのように様々な物を創造することができる。
成功者の原型を表すタロットとも言われています。
またアクティブさ、つまり行動力や覚醒・目覚めなども意味しますね。
また、数字の1が示すように、始まりやイニシアティブ、目標に向かってまっすぐ集中して向かっていくことを表します。
そして純粋な男性性をも表現しているのです。
『検察側の罪人』では「言葉の魔術師」というキーフレーズを使っていたと思います。
これは検察が犯人からの自供を引き出すためにありとあらゆる言葉を使っていくこと、また自分達以外の人間に(上司、同僚、警察、メディアなど)自分の正義を説得するために言葉を魔術師のように操ることを示唆していたのかな、と。
様々な魔術(言葉)を見せて相手を説得するという意味もタロットにはありますからね。そこも面白い。
また目標に一心に集中するというタロットの意味も、木村拓哉演じる最上が容疑者松倉に集中していく姿に重なりましたね〜。
狂気を秘めた目で松倉に固執していく最上の姿が鳥肌立つほど美しくて孤独でした。拓哉かっこよすぎる・・・・・(ファンの声)
このタロットは才能や可能性という部分も表現するので、最上の検事としての才能、沖野の検事としての可能性の両方をタロット1枚で見事に説明していました。
さらに魔術師は大アルカナの1番ということで、始まりやスタートを意味します。
映画では「これからストーリーがはじまっていく。不穏な空気が流れはじめる」という象徴を感じるようでした。
んーーー!最初に魔術師ってタロット持ってくるとか、ハマりすぎ!!
審判 大アルカナ20番
あーーー、実は、映画でこの真ん中の章につかわれていたタロットが審判だったか正義(大アルカナ11番)だったか微妙なんです・・・・・すみません。
どなたか覚えてませんか・・・・・?
確かタロットの絵を見て「あ!正義きた?!」って思ったんだけどキャプション見たら「審判」て描かれていて「そうか!」って思ったような・・・・・どうなのか。笑
でも審判だったと思うので、ここは審判で進めていきたいと思います!
審判、Judgement。
このタロットはキリスト教の「最後の審判」を表します。新約聖書のヨハネの黙示録ですね。
このヨハネの黙示録の最後の審判を題材にした映画ってたくさんありますよね。
それくらい人間の根源的なイメージを表すタロットの絵柄なんだと思います。
この単語だけ聞くと、あまり好ましいカードのようには感じないんですけど、どちらかといえば良い意味で捉えることの方が私は多いです。
つまり復活とか解放や変容することなどを表すので、「今の自分とはまた違った自分が生まれてくる。進化・成長する」という意味で読むことがあるかな。
最上検事の中では自分の中のモンスターが成長してしまったのか・・・・・。
キリスト教で「最後の審判」といえば、スーパー簡略化して言うと天国に行く人と地獄に行く人を分ける場面のことです。
それなのでタロットの審判も「最後の審判」を題材にしているのであれば、天国行ける系と地獄系になっちゃうかもしれません。
がしかし。
そういう「他人に判断される」というよりは「自己の内面で判断する」という部分が大きいのかなと思います。
つまり自分の中の天使と悪魔が戦う感じ。
他人を責めたりジャッジすることは誰もできなくて、自のことしか自分では判断できないよ、ということですね。
そういう内面の葛藤という部分が『検察側の罪人』では強く描かれていたと思うし、このチャプターにタロットの「審判」を持ってきたというところに唸りましたよねぇ・・・・・。
映画では最上がいよいよ非人道的な行動に移っていくんだけど、自分自身と葛藤している木村拓哉の演技に私も胸の苦しさを覚えました。
個人的に木村さんの泣き顔が大好きです。笑
法に裁かれるのか、それとも自分が自分で裁き(決断)を下すのか。
ハラハラの展開でした。
愚者 大アルカナ0番
タロットって面白くて、大アルカナというタロットカードが22枚あってそれぞれ番号がふられているんですけど、1〜22番じゃなくて0〜21番なんです。
しかしこの0番という数字がふられているのは近代(というか1900年代頃)のタロットからで、もっと古いタロット、それこそ『検察側の罪人』で使われている伝統的なマルセイユタロットでは番号がありません。
ちょっと特殊なタロットなんですよ。
愚者、The Fool。
単語だけ見るとただのばかもののようですが(笑)そうではありませんから!
子どものような純真無垢さ、無邪気さを表しますね。
だからどんな冒険にも恐れを抱かず向かっていける。未知の世界も平気。
絵柄を見ると、どこかに旅立とうとしている人物が描かれています。
何者にも縛られない自由さもあるし、未知の世界へ行くことへのリスクやそこへ飛び出す未熟さなんかも表現します。
『検察側の罪人』ではストーリーは終盤、最後の最上と沖野の対決に向かっていきますが、自分が抱えるそれぞれの正義を信じる、ある種盲目的な旅立ちなのかと思いました。
また「0」という数字は何もないことです。
しかし無限でもあります。
何ものでもないということは、何にでもなれるということ。
最上検事は一体、何になりたかったんでしょうね。
最後に叫ぶ沖野をベランダから見つめる最上の姿が強く目に焼きついています。
タロットカードの覚え方
というわけでですね!
最初にも書きましたが、タロットカードは英単語を覚えるみたいにキーワードを覚えるんじゃなかなか頭に入ってこないと思うんですよ。
暗記得意な人ばかりじゃないしね。
それなので、こうやって自分の好きなものとくっつけて覚えたり、『検察側の罪人』で最上が散々「ストーリー、ストーリー」と連呼してましたが、検察のように自分にわかりやすい「ストーリー」を作って覚えるといいですよ〜。
オススメです!
最上が暗記した『誕生日大全』について
最後に。
最上が
「全部暗記した。六法全書より楽勝だった」
と言っております『誕生日大全』ですが。
おいおいおい。
これ全部覚えるなんて、エリート検事最上ってば恐ろしい・・・・・
辞書ですよ、辞書(笑)↓これ。
増補版 誕生日大全 [ サッフィ・クロフォード ] |
この本は占星術だけでなく、私がタロットの他に使う数秘術も合わせて作られていて、読み応えたっぷりです。
っていうか、自分と知ってる人のページとかしか見ないけどね、普通。
最上がおかしい(笑)
まとめ
『検察側の罪人』が予想以上に刺激的でおもしろかったのと(失礼・・・・・)
まさかタロットカードや誕生日大全の話が出てくるとは思わず、私にとっては印象深い最高の映画の一つになりました!
しかしなんといっても木村拓哉のカッコよさよ!美しさよ!素晴らしさよ!
あんた最高か!!!
あなたのお悩み解決をお手伝い!鑑定のお申し込みはこちら↓からどうぞ☆対面・通話・メールセッション対応。
あなたと一緒にがんばってくれる世界に一つだけの素敵なパートナー
↓↓↓あなたを「本気でサポート」する素晴らしい天然石を揃えています★
LINE@でも運気アップのお話しています。
インスタグラムでは【日々のタロット】更新中★
輝夜Twitterはこちら★運気アップのコツを呟きます。